ストレスとメンタルヘルス②年齢・性別・雇用形態…さまざまなライフスタイルとストレスの関係

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ストレスとメンタルヘルス①「ストレス」の基礎知識

ストレスの原因であるストレッサーは、年齢や性別、雇用形態によって異なります。これは、職場での立場や役割、心身の機能、家族の中での役割など、ライフスタイルが変化するからと考えられます。

この記事では、ライフスタイルとストレスの関係を見ていきましょう。

1 新入社員・若年労働者(15歳~30代前半)のストレス

新入社員の場合、自由な学生生活と規律・協調性の求められる社会人生活とのギャップに適応できずストレスを感じ、離職につながることもあります。
若年労働者のメンタルヘルス不調増加の背景として、組織への帰属意識の低さや、うまくいかないときに他人やまわりのせいにする他責傾向、協調性や忍耐力が乏しいなどの人格的な成長の未熟さが指摘されています。

就職活動のストレスにより「就活うつ」になる若者も。

2 30代後半~45歳ごろの労働者のストレス

職場ではリーダーやマネージャーを任されることも多く働きざかり。家庭では子育ての負担の高い時期です。
プレイングマネジャーとして仕事を抱え込み、家庭との両立もこなそうとし、過重労働になってしまうこともあります。

体力的にも充実している時期だからこそ、無理せずほどほどに。

3 45歳~65歳ごろの労働者のストレス

管理職などの重要なポストに就くことも多く、重い責任がプレッシャーとなりやすい時期です。加齢により心身機能が衰え、体力や記憶力が低下することもストレスにつながります。
家庭では、親の介護や子どもの自立などを支える時期でもあり、負担が増えます。

高齢化に伴う施設・病床不足により、介護離職を選ぶ人も。

4 65歳以上の労働者のストレス

職場では定年後の生活や再雇用における待遇などへの不安がストレスになる時期です。体力の衰えや病気に対するストレスもあります。
退職後は、仕事で得てきたコミュニティや生きがいを失い、孤立してしまう人もいます。

退職後に楽しめる趣味やコミュニティを持つことがストレスの軽減につながります。

5 女性労働者のストレス

女性の社会進出が進んできたとはいえ、まだ雇用や待遇における男性との差があったり、セクハラやマタハラなどのハラスメントに遭ったりする人もいます。
職場においても家庭においても、旧来の「女性は家庭を守るもの」「結婚・出産を機に仕事を辞めるもの」という考え方が残っています。
子どものいる女性労働者は、男性労働者や単身女性労働者に比べてストレスが高いと言われています。
また、女性特有の身体的なストレスとして、月経痛や更年期障害、出産に伴うストレスなどがあります。

結婚・出産・子育てへの理解や支援が足りないのが現状です。

6 非正規雇用者のストレス

自ら希望して非正規雇用を選んだ人よりも、正規雇用を希望していたが非正規雇用にしか就けなかった人のほうがストレスが高いと言われています。
また、女性労働者のうち正規雇用はおよそ3割で、残りの約7割は非正規雇用です。
前向きにキャリアを捉え、形成する機会があることが重要だと考えられます。

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