働けない、家賃が払えない…困ったときに使える制度⑧移転費・広域求職活動費

前回の記事はこちら↓
働けない、家賃が払えない…困ったときに使える制度⑦公共職業訓練と技能習得手当

都市部から地方へ就職するときのお金はどうしたらいい?

「東京で働いていたけど、実家に戻って地元で仕事を探すことになった」
「地方で就職先を探したいけど、面接に行く交通費や引越しのお金がかかるなあ」
このように、都市部に住んでいた人が、地方の企業などに就職することがあるかと思います。

地方への就職にかかるお金を補助してくれる制度には、どんなものがあるでしょうか。

地方で就職するための引越しのお金「移転費」

都市部に住んでいる人が遠方で就職したり公共職業訓練などを受けたりする際、
引越しを伴う場合に支給されます。

移転費の支給要件

  • 雇用保険の受給資格者等である(ハローワークで求職申込や雇用保険説明会への参加をしている)
  • 待機期間経過後に就職または公共職業訓練等を受けることになった
  • ハローワーク、特定地方公共団体または職業紹介事業者の紹介による就職、またはハローワーク所長の指示した公共職業訓練等を受けるために、住所・居所を変更する
  • 就職先または訓練先が遠方である(往復4時間以上かかる場合や、交通の便が著しく悪い場合)などの理由で、引越しが必要とハローワークで認められた

なお、就職先から準備金や移転費が支給される場合は、移転費はもらえません。

どのくらいの金額がもらえるの?

移転(引越し)にかかる交通費(電車・飛行機・フェリー・車・バスなど)のほか、移転料着後手当があります。
交通費は実費(もっとも合理的な移動経路の分)が支給されます。
移転料と着後手当は、移転距離や世帯構成などによって変わるので、ハローワークで確認しましょう。

手続きの方法

  • STEP.1
    ハローワークへ申し込む
    移転の翌日から1ヶ月以内に、管轄のハローワークへ申請書を提出します。
  • STEP.2
    支給決定
    ハローワークから決定が下りると、移転費支給決定通知書が送付されます。
  • STEP.3
    就職先で移転証明書をもらう
    就職先に移転費支給決定通知書を提出し、移転証明書を作成してもらいます。
  • STEP.4
    移転証明書をハローワークに提出
    移転証明書をハローワークに提出します。これがないと移転費を返さないといけなくなるので、必ず手続きしましょう。

遠方へ面接に行く交通費・宿泊代「広域求職活動費」

住所地から往復200キロ以上離れている遠方の企業に面接などを受けに行くときは、交通費と宿泊費が支給されます。

広域求職活動費の支給要件

  • 雇用保険の受給資格者等である(ハローワークで求職申込や雇用保険説明会への参加をしている)
  • 待期期間経過後(給付制限のある人は制限期間経過後)に、広域求職活動を開始している
  • 求人が常用のものである(1年以上の雇用が確実に見込まれる正社員など)
  • 住所地のハローワークから事業所所在地のハローワークまでの距離が往復200キロ以上ある

訪問先の会社から交通費や宿泊費が支給される場合は、広域求職活動費は支給されません。

どのくらいの金額がもらえるの?

交通費は、移転費の条件と同様に、移動にかかる実費(もっとも合理的な移動経路の分)が支給されます。
宿泊費は、移動距離や訪問する事業所の数によって変わるので、ハローワークで確認しましょう。

手続きの方法

  • STEP.1
    求人に応募する
    ハローワークで求職申込をし、広域求職活動指示書をもらいます。応募する求人が広域求職活動費の対象になるか、事前にハローワークで確認しておくと良いでしょう。
  • STEP.2
    面接に行く
    応募先の面接を受けに行きます。
  • STEP.3
    住所地のハローワークに申請書を提出
    面接などを終了した日の翌日から10日以内に、住所地のハローワークへ申請書を提出します。

「地方で就職する」を選択肢に入れると、就職活動の幅が広がる

長い人生、ときには大きくライフステージが変わることが出てくるものです。
実家の家族の都合、自分の結婚のほか、
「都会で一人暮らししながら働き続けるつもりだったけど、病気でしんどくなって辞めたし、家賃が高いのも大変だし、実家に戻ろう」という人や、
「ひととおり仕事を覚えたし、思い切って田舎暮らしをしながら働いてみたい」
という人もいると思います。

「地方で働き、生活する」という選択肢を持つと、これからのライフプランや就職活動の幅も広がってきそうですね。