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働けない、家賃が払えない…困ったときに使える制度⑧移転費・広域求職活動費
U・J・Iターンで地方に移ると、自治体から補助が出ることも
地方の人口減少や高齢化により、国は地方に若者を呼び戻そうと、いろいろな補助金や助成金を用意しています。
都市部から地方への再就職が決まった場合は、移住先の自治体に助成がないか確認してみましょう。
- Uターン…地方出身→都市部で進学または就職→故郷に戻るという移動パターンを指します。
- Jターン…Uターンに似ていますが、都市部→故郷ではなく、故郷の近くの別の地方都市に移動するパターンです。
- Iターン…都市部出身の人が地方に移住するパターンです。
地方移住のメリットとデメリット
メリット
- 家賃が安い
- 物価が安い
- 通勤ラッシュが少ない
- 待機児童が比較的少なく、子育てしやすい
デメリット
- 自動車がないと移動が不便
- 都市部に比べて賃金が低い
- 豪雪・災害などのリスクが高い地域もある
- 地域の慣習や近所づきあいに馴染む必要がある
その代わり、移動に自動車が必要だったり、豪雪や災害時に危険が迫ったりということもあります。
故郷以外の地方に移住するときは、その地域のことについてよく調べておいたほうが良いでしょう。
どんな補助があるの?
家賃や初期費用の補助
たとえば、新潟県魚沼市では、「魚沼市U・Iターン促進住宅支援事業補助金」というものがあります。
一定の要件を満たすと、賃貸住宅の家賃や初期費用の一部を補助してもらえます、
参考
魚沼市U・Iターン促進住宅支援事業補助金新潟県魚沼市
住宅の新築・購入、リフォーム費用の補助
新しい家を購入・新築するときの費用や、空家のリフォーム、2世帯住宅用に実家の増改築をする場合などの費用の補助が出る自治体もあります。
特に地方では、空家の増加が深刻な問題になっているので、空家への移住を推進している自治体も多いようです。
「空き家バンク ○○県」などで検索してみると、移住者向けに貸出・販売している空き家の情報が出てきます。
UJIターン奨励金
地方で就職・居住する人に奨励金を出している自治体もあります。
一人当たり5万円~10万円ほど支給されるところが多いようです。
年齢や居住年数などの条件があるので、これも自治体のホームページなどを確認してみてください。
転職や子育てを機に、「地方で暮らす」という選択肢を考えるのもありかも
メリットもデメリットもある地方移住ですが、住まいに関するお金については、補助がかなり手厚いようです。
仕事だけではなく、生活や住まい、家族のことなど、そのときどきの状況や人生設計に合わせて、さまざまな選択肢を検討してみるのが良さそうですね。